IT業界で働くうえで重要になるのは資格よりも実務経験

IT業界では、資格よりも実務経験の方が重要視されます。資格に意味がないということはありませんが、実務経験ほどの影響力は無いでしょう。少なくとも即戦力として働くことができるかどうかの判断材料として優先的に使われるのは実務経験です。

資格の勉強で手に入らず、実務経験でのみ手に入る能力は多々あります。トラブルへの対処法はその1つです。資格の勉強や学校ではトラブルが起きません。しかし実際の仕事ではシステムトラブルや突然のクライアントからの変更など、様々な予想外の出来事と対峙しなければなりません。それらを処理する方法は、現場で体験することでしか身に付けることはできないでしょう。

チームでの働き方も、独りで資格の勉強をしていては身に付きません。IT業界で行うプロジェクトのほとんどはチームで役割分担をして行います。その中でお互いの状況を報告し合い、全員が同時進行でプロジェクトを完成へ進めていきます。その連携を上手く出来ないと、プロジェクト全体に支障をきたし、他のメンバーも実力を発揮できなくなることもあるのです。

内部の人間だけでなく、クライアントなどの会社外部の人間との接し方も、机に向かった勉強では身につかないものです。正しい言葉遣いで接することはできるか、エンジニアでない人間からの要望を上手くまとめられるか、ミーティングのスケジュール調整などはスムーズに行えるかなどはエンジニアにとって大事な能力です。

特に会社外の人間に合うとなると、会社全体の印象を左右してしまうので、責任重大です。このようなスキルを持った人材が、資格を持った人材よりも好まれるのです。